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ポプラの介護教室

ポプラの介護教室では、高齢者を介護されているご家族、認知症でお困りの方、介護に興味を持っている地域住民を対象に情報発信を行い、介護の理解を深めることを目的とし活動しております。
介護するご家族が笑って過ごせるお手伝いをします。
介護方法や認知症に関する知識、介護者の健康づくりについての技術や知識の習得、福祉サービスの情報提供など、毎日の介護に役立つ具体的な方法や知識をお伝えします。
ご家族同士のふれあいや、専門職へ気軽にご相談できることも教室の魅力のひとつです。

自己紹介

2021-04-25
グループホームぽぷら管理者の櫛引愛と申します。
今回から毎月25日に『認知症について』を配信していきたいと思います。

まずは私の医療介護の経歴と、認知症に向き合うきっかけをお話ししたいと思います。
私は旧今市市(現日光市)の医療法人明倫会の今市病院が運営する、療養型の日光野口病院に資格なしで勤務しました。

右も左も分からない中で必死に仕事を覚え、仲間にも恵まれ介護福祉士の資格も取得しました。
私が在籍した3階病棟は、どちらかと言うと終末期的な患者と透析患者が多かったのですが認知症の方も何名か居ました。
病院勤務の前は日光江戸村に勤務していたのですが、認知症の人に出会った事はなく接した事もなかったため、正直ビックリしました。

面会に来られる家族も、「前は優しかったのに…。結婚して60年、一度も怒鳴られた事なんてなかったのに…。」と、泣き出されたりする方や、「どうしてこんな風になっちゃったんでしょう…。」と落胆している家族にかける言葉も見つからず、認知症の人の行動にも言葉を失い、ただただ話を聞く事しか出来ませんでした。

仕事にも慣れてきた頃に、仲良くなった同じ助手の職員に「認知症って最悪な病気だよね。自分が認知症になって子供の事も、何もかも忘れて迷惑掛けるなら死んだ方がいいかも。」と話すと、「そうかなあ、私は神様がくれた病気なんだなって思うけどなあ。人の目を気にして周りの事を考えて、人に迷惑かけないようにってずっと生きてきて、認知症になった事で人の目を気にせず思った言葉や行動を自由に行える。そのサポートを私達はすれば良いだけで、この病気が最悪とは思わないよ。」と笑って言ったのを聞き、素直に素敵な考え方だなとただただ感動しました。

その言葉を聞いてから認知症の人の力になりたい、家族のサポートもしたいと考え方が変わってから色々な認知症の方と出会い、日光野口病院退職後からはそよ風のグループホームと現在のポプラで更に深く認知症を学びました。
次回はまた認知症の方と過ごした時間から学んだ事と、認知症についてお話したいと思います。
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