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ポプラの介護教室

介護教室(認知症について 第4回)

2021-09-03
こんにちわ。晴れの日は短く、雨が続き不安定な天気です。

新型コロナウイルス感染症変異株が猛威を振るい、子供達にまで広がっています。
妊婦さんが感染し自宅で療養中に悪化…
受け入れてもらえる病院がなく、自宅で死産のニュースには言葉が出ませんでした。
医療もほぼ崩壊、なかなか希望を持てる先は見えませんが、自分と周りの人達を守るために感染に注意し、規則正しい食事摂取をし頑張りましょう!!
今回は配信が遅くなってしまい申し訳ありませんでした。

では『血管性認知症』について、お話したいと思います。
前回、『脳血管性認知症』と記載してしまったのですが、今は『脳』は付けないそうです。
勉強不足で、大変申し訳ありません(涙)

現在、グループホームぽぷらでの血管性認知症は、全体の38%7名です。
血管性認知症とアルツハイマー型認知症の混合、血管性認知症とレビー小体型認知症の混合がその内の2名になります。
血管性認知症は、唯一進行を止める事が可能と言われる認知症です。

原則としては進行しなく、脳血管障害の再発防止に注意していけば良いという事です。
脳の損傷部位で、症状は異なります。

個人的な意見になりますが、本当にまちまちだなと感じます。
60~70歳代にかけて、男性に多いとされていて、高血圧や高脂血症、糖尿病などの生活習慣病が起因とされています。
脳血管障害の後遺症として、突然発症します。

『血管性障害(脳卒中)』とは何かを説明します。
血管が詰まる【脳梗塞】、血管が破れる【脳出血】、同じく血管が破れる【くも膜下出血】の3つに分類されます。

【脳梗塞】
ラクナ梗塞…発作を繰り返すと認知症やパーキンソン症候群の原因になります。日本人に多いです。

アテローム血栓性脳梗塞…ラクナ梗塞より重症です。

心原性脳塞栓症…心原性とは心臓の中でできた血液の塊が原因で、他のタイプの脳梗塞に比べて起こり方が突然で重症例が多いです。

【脳出血】
多くの場合、左右どちらかの半身に麻痺や感覚の異常が起こります。

【くも膜下出血】
脳の外に起こる出血なので通常手足の麻痺等は生じません。


血管性障害になる主な原因は生活習慣病です。
高血圧・糖尿病・高脂血症・心疾患(不整脈等)・高コレステロールがある方は要注意です。
一番の原因は高血圧なので、血圧管理は大切です。

『血管性認知症』の方はこれらを予防する事で進行しないように出来ると言われています。
どこの施設もそうですが、毎日のバイタル測定は本当に大切な事です。

血管性障害で言語障害が後遺症として出る場合があるのですが、失語症は言葉を正しく使ったり、理解する事が難しくなります。
構音障害は言葉を使う力や理解する力は失われていませんが、呂律が回らない状態になってしまいます。

脳血管疾患が原因で生じる失語症は40%は改善するとされていますので、言語・非言語を通じて実用的なコミュニケーションが大切です。
構音障害はのどや口で言語音を作る筋肉の麻痺や機能低下を起こしているので、口の体操や発音・発語の練習をするコミュニケーションが大切です。
ですが、生活の絵のパネルを作って訴えたいことを共有したり、はい・いいえで答えられるようにしたりとノンバーバール・コミュニケーションを使用する事も状態によってはストレスが軽減されるので、私は有効と考えています。
言葉って大切なだけに、うまく伝わらない事で人と携わらなくなってしまったり怒りに変わってしまったりする事があるので血管性認知症になってしまった方には、何が一番ストレスにならないかを良く観察し、コミュニケーションを取って下さい。

やはり、「自分の事は人に迷惑をかけないで自分でしたい。」と誰もがそう自立を思う中で、言いたい事が伝わらないのは悲しく辛く苛立ってしまうと思います。
血管性認知症の方は、一概には言えませんが私が見てきた中で一番怒りっぽいように感じます。

それはきっと、言いたいことが上手に伝えられないからなのかなと思う事が多々ありました。
それとともに、話しながら泣き出したりとの感情失禁も目立つ事が多いように感じます。

『自立』について、今色々と資料を見ながら考えています。
『自立』と『自律』、皆さんはどう思いますか?

次回は、瀰漫(びまん)性レビー小体型認知症と自立と自律について
お話ししたいと思います。
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